双極性障害と社交不安障害を抱えながら生きる

「話が通じない時に、そっと距離を置くという選択」

「言葉が届かないとき、心がざわついた」

最近、人とのやり取りの中で、心がざわつく出来事があった。

言葉を重ねても、どこかすれ違っていくような感覚。

こちらが誠実に話そうとすればするほど、「通じない」という無力感と苛立ちが募っていった。

強い言葉を使ってしまう自分に、あとから落ち込むこともある。

でもそれは、誰かを傷つけたいわけじゃなくて、「これ以上、自分を踏みにじられたくない」という気持ちの表れだった。

「パワハラの記憶が、私を守ろうとする」

過去に、職場でパワハラを受けたことがある。

理不尽に怒鳴られたり、人格を否定するような言葉を浴びたり。

その時間の中で、心のどこかが少しずつすり減っていった。

あの頃から、誰かに強く言われたり、踏み込まれたりすることに敏感になった。

気づけば、自分を守るために、強い言葉で跳ね返すようになっていた。

でもそれは、誰かを傷つけたいからじゃない。

もう二度と、自分を踏みにじられたくなかっただけ。

そう思うとき、怒りの奥には、今もまだ癒えていない痛みがあるのだと気づく。

「怒りの奥にあるやさしさへ」

もし、いま誰かとの関係で傷ついている人がいたら、どうか私のように、怒りの中で自分を責めないでほしい。

話が通じない人とは、無理に分かり合わなくていい。

心をすり減らしてまで理解を求める必要はない。

距離を置くことは逃げじゃなくて、自分を守るための大切な選択だから。

怒りを感じるのは、それだけ真剣に向き合ってきた証拠。

でも、その怒りを誰かにぶつけるよりも、少しずつ“自分を大切にする方向”へ向けていけたらいい。

私もまだ、その途中にいる。

だからこの記事が、どこかで同じように苦しんでいる誰かの小さな灯りになれたらと思う。

-双極性障害と社交不安障害を抱えながら生きる