働きたくても外に出られない。人と関わるのが怖い。
そんな自分に、ずっと「情けなさ」や「罪悪感」を感じていました。
私は双極性障害と社交不安障害を抱えていて、長い間A型作業所で就労していました。
3年間、できる範囲で頑張ってきましたが、体調や気持ちの波に耐えきれず、最終的には辞めるという選択をせざるを得ませんでした。
そのときは、自分の無力さに押しつぶされそうになりました。
実は、それ以前から「ブログで収益を得られる方法がある」ということは知っていました。
ただ、それはどこか別世界の話のように思えていて、自分にできることだとは思えませんでした。
でも、作業所を辞めて「もう働けないかもしれない」と感じたとき、思い切ってWordPressでブログを立ち上げてみることにしました。
AmazonアフィリエイトやGoogle AdSenseなどの仕組みを少しずつ学びながら、自宅で、自分のペースで、収益を得られるようになっていきました。
これは、私と同じように、働けない自分を責めている誰かに向けて書く、小さな体験記です。
目次
第1章:双極性障害と社交不安障害で働けなかった日々
双極性障害は、気分が高揚する「躁状態」と、沈み込むような「うつ状態」が交互に訪れる精神疾患です。
私の場合、どちらかというと軽躁とうつの間を行き来する「Ⅱ型」に近い傾向がありました。
調子がいいときには意欲的に動けても、その反動のように急激な落ち込みがやってきます。
社交不安障害もあって、人と話すだけで強い緊張や不安を感じてしまい、作業所に通うのも一苦労でした。
出かけるだけで汗をかいたり、過呼吸のような症状が出る日もありました。
それでも、「働かなければ」「迷惑をかけてはいけない」と自分を追い詰めながら、3年間どうにか作業所で過ごしていました。
けれど、そんな無理は長く続きませんでした。
徐々に朝起きられなくなり、何をしても涙が出たり、何も感じなくなっていきました。
心療内科の先生とも相談し、「今はしっかり休むことが必要だ」と言われたのが、辞める決断のきっかけでした。
そのとき感じたのは、挫折感や自己否定でした。
「また何もできなくなってしまった」「このまま引きこもって、何もできずに人生が終わってしまうのかもしれない」——そんな思いが頭の中をぐるぐると巡っていました。
でも、それと同時に「もう少しだけ、自分のペースでできる何かを探したい」とも思っていました。
外に出なくても、人と会わなくても、できることがあるんじゃないか。
そうして、かすかな希望のように思い出したのが、「ブログで収益を得る」という方法でした。
第2章:「ブログで収益」という言葉に半信半疑だった頃
「ブログで収益を得る」という言葉は、以前からインターネットやSNSなどで目にしていました。
でも正直なところ、どこか遠い世界の話のように感じていたんです。
ライティングの才能がある人や、有名なブロガー、特別なスキルを持った人だけができることだと思っていました。
実際、私自身も何度か「やってみようかな」と思ったことはありました。
でも、「続けられる自信がない」「文章に自信がない」「パソコンも詳しくないし……」と、始める前に諦めてしまっていました。
そんな私が、作業所を辞めたことで時間ができ、ふと改めてブログのことを調べてみたんです。
調べるうちに、「ブログ収益には大きなお金でなくても、数十円、数百円から始まる」ということや、「文章力よりも、自分の体験や気持ちを丁寧に書くことが大事」という記事に出会い、「もしかしたら私にもできるかもしれない」と思えるようになりました。
それでも、最初はとても不安でした。
「どうやって始めればいいの?」「ブログって何をどう書けばいいの?」「誰も読んでくれなかったら?」——そんな疑問や不安でいっぱいでした。
でも、今の自分には時間がありました。焦る必要も、人と競争する必要もありません。
少しずつ、できるところからやってみよう。そう自分に言い聞かせて、私はWordPressでブログを開設することにしました。
第3章:実際に始めたブログと収益化の仕組み
WordPressでブログを始めると決めたとき、最初に感じたのは「難しそう」という不安でした。
サーバー契約やドメイン取得、初期設定など、初めてのことばかり。
でも、ありがたいことに今はネット上にたくさんの初心者向けの解説がありました。
ひとつひとつ手順を確認しながら、ゆっくり進めることで、なんとかブログを立ち上げることができました。
テーマは、自分の体験や気持ちを素直に書いていく「日記+情報発信」スタイルにしました。
特別な知識や専門性がなくても、私と同じような悩みを抱えている人に向けて、寄り添うような記事が書けたらと思ったんです。
収益化の第一歩として取り入れたのが、Amazonアソシエイト(アフィリエイト)とGoogle AdSense(広告収入)です。
Amazonアフィリエイト
Amazonの商品を紹介し、そこから購入があった場合に数%の報酬が発生する仕組みです。
私は、実際に使ってみてよかったものや、気持ちが少し楽になったアイテム、読んでよかった本などを紹介するようにしました。
商品を無理に売り込むのではなく、「これは私にとって助けになったよ」と、自分の体験を交えて紹介することを意識しています。
Google AdSense
こちらは、ブログに表示される広告を通じて収益が得られる仕組みです。
クリックされると少額の報酬が入ります。
審査がありますが、私のブログもある程度の記事数を投稿したタイミングで申請し、通過することができました。
収益は最初、本当にわずかなものでした。
1日数円、数十円。
それでも、「自分が書いた記事から、誰かが何かを感じてくれた」「自分の存在が何かしらの価値になった」という実感が、何よりうれしかったのです。
そして、少しずつ「続ければ、もっと安定した収益に育てていけるかもしれない」と思えるようになりました。
第4章:続けて気づいた「無理しなくていい働き方」
ブログを続けていくうちに、少しずつ気づいたことがあります。
それは、「無理をしなくても、自分なりの働き方ができる」ということでした。
私は、体調がいいときにまとめて記事を書いたり、気分が落ち込んでいる日は完全に休んだりしています。
そういうペースでもブログは成り立ちます。
会社のように毎日決まった時間に出勤しなくてもいいし、人と直接関わる必要もありません。プレッシャーもありません。
また、書くことで気持ちが整理されることも多いです。
自分の不安やつらさを誰かに届けるつもりで言葉にすると、少しずつ客観的に見られるようになります。
それが癒しにつながっているように感じます。
最初は「こんな小さなことに意味があるのかな」と思っていました。
でも、数十円の収益が毎日少しずつ積み重なっていくうちに、「これは小さな成功だ」と思えるようになりました。
どんなに小さくても、自分の力で得た報酬は自信になります。
そして、何より大きかったのは、「自分にもできることがあるんだ」と思えたことです。
働けない日があってもいい。
人と会うのが怖くてもいい。
それでも、こうして自分なりの形で誰かに価値を届けられる。
それだけで、生きることへの希望が少し戻ってきたように思います。
第5章:同じような境遇のあなたへ伝えたいこと
今、この記事を読んでくださっているあなたが、もし私と同じように双極性障害や社交不安障害で苦しんでいたり、働くことができずに自分を責めているのだとしたら、まず伝えたいのは——あなたは決してひとりじゃないということです。
私もずっと、「なんで普通に働けないんだろう」「周りはみんなできているのに」と、自分を責めてばかりいました。
でも、今は少しずつ「無理しなくても、自分なりの生き方があっていいんだ」と思えるようになってきました。
ブログという選択肢は、特別なスキルがなくても、家の中で、自分のペースで始められます。
もちろん、すぐに大きな収益になるわけではありません。
でも、「誰にも会わずに、安心してできること」があるというだけで、心の負担はずいぶん軽くなりました。
そして何より、自分の言葉が誰かの役に立つことがある。
これは、私にとってとても大きな喜びです。
あなたにも、きっとあなただけの経験や感じたことがあります。
それは、誰かの心を救う力になるかもしれません。
無理のない形で、自分のペースで、少しずつ歩み出してみませんか。
小さな一歩でいいんです。私も、その一歩から始めました。
まとめ:自分のペースで、生きる選択肢を広げていく
双極性障害と社交不安障害を抱えて、働けなくなったことは、私にとって大きな挫折でした。
でも、その経験があったからこそ、「自宅でできること」に目を向けるようになり、ブログという道にたどり着きました。
最初は不安だらけで、「こんな自分に何ができるんだろう」と思っていました。
でも、WordPressでブログを開設し、ChatGPTの助けも借りながら記事を書き、AmazonアフィリエイトやGoogle AdSenseで少しずつ収益が生まれていく——そのプロセスが、私にとって大切な「自信」になりました。
働き方や生き方は、ひとつじゃなくていい。
無理に「普通」に合わせなくても、自分に合った方法で、自分の生活を少しずつ築いていける。ブログはその手段のひとつです。
もし、今のあなたが苦しい状況にあるのなら、「自分なりのペースでできること」があるかもしれないことを、ぜひ覚えていてください。
私の体験が、ほんの少しでもそのヒントになれば嬉しいです。